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ニンテンドーゲームキューブ(NINTENDO GAMECUBE)とは、任天堂より発売された家庭用ゲーム機である。日本での発売日は2001年9月14日。米国及びカナダでは2001年11月18日に、ヨーロッパでは2002年5月3日に発売された。日本における発売当時のメーカー希望小売価格は25,000円。略称ゲームキューブ、キューブ、GC、NGC。 開発コードネームは「ドルフィン」[1]。そのためか、本体および関連製品の型番にはその頭文字とみられるDOLが付けられている。 日本での出荷台数404万台、北米で1294万台、その他477万台。全世界累計出荷台数は2174万台となっている。(2008年3月時)。現在は、ゲームキューブ本体の生産は終了となっている。
概要任天堂のゲーム機としては初めて、標準ソフトウェア供給媒体として光ディスクを採用した。使用しているのは任天堂と松下電器産業(現:パナソニック)が共同開発した、DVDを基にした独自のメディアで、ディスクの直径は8センチメートル、また、CAV方式とすることで高速なデータ読み込みを実現している。 前機種NINTENDO64の反省をふまえ、瞬間最大性能の高さよりも、安定的に高性能を発揮し、ゲームを作りやすいハードウェアとすることを念頭に開発された。CPUには、PowerPC750を基にIBMが開発した独自のCPU「Gekko」を使用している。メモリにはMoSys社の開発した1T-SRAMを採用し、DRAM並のコストでSRAM並のアクセス速度を実現しているが、メモリ搭載量は24MBにとどまった。グラフィックチップのダイ上にグラフィックメモリを混載することによって、高速なアクセスを実現している。 グラフィックチップである「Flipper」は、SGI社でNINTENDO64のグラフィックチップを担当したエンジニアが独立して設立したArtX社が開発した。同社がATI社に買収されたことにより「Flipper」はATI製となり、ゲームキューブのパッケージにはATI及びIBMのロゴが印刷されている。製造はNECにより行われた。全体的なグラフィック性能はプレイステーション2より上で、ジャギーが少ない滑らかなグラフィックが特長である。ゲームボーイアドバンスとの連携、周辺機器のタルコンガなど「任天堂ならではの遊び方」と並んでセールスポイントの一つとしている。 コントローラはNINTENDO64のものよりコンパクトになり、外観はソニーのプレイステーション用コントローラに近くなっている。誰でもすべてのキーやスティックを自然に操作ができるように考慮したデザインになっている。 左側には改良型のコントロールスティック・従来通りの十字キーに側面のLトリガーボタン、右側には一際大きなAボタン(緑)を中心にして、周囲にBボタン(赤)・Xボタン(灰)・Yボタン(灰)が配されている。他には3Dスティックと同じ構造のCスティック(黄)、側面のRトリガーボタン・Zトリガーボタン(青)を配する。中央にはSTARTボタンがある。 L・Rトリガーボタンは押さえる深さによって強弱がつけられ、最後まで押し込むともう一段階クリックできるようになっている。モーターが内蔵され、ゲームに反応してコントローラが振動する。本体色はバイオレット、オレンジ、ブラック、バイオレット&クリア、シルバー、エメラルドブルー、ホワイトの7種。本体には同色の1個が同梱。 ゲームプログラムを記録した直径8cmの光ディスクをメディアとして使用。データ容量は約1.5GB。松下電器産業の著作権保護技術(→コピーガード)が使用されている。以後、任天堂と松下はプレイやんなどをはじめとして連携を深めていくことになる。光ディスクは扱いやすくするため、MDのようにプラスチック製のカートリッジで覆う予定だったが、松下電器にDVDとの互換性が取れなくなると反対されたため、現在の形になった。 2002年にグッドデザイン賞を受賞している。 ちなみに任天堂のゲーム機は堅牢性が高いことで有名だが、このゲームキューブの場合、錘を上から落としたり金づちで叩いたりしても電源が入る。インターネット上には、車で引きずりまわしてもなお正常に動作する様子をおさめた動画が公開されており、地面に思い切り叩き付けて真っ二つになった状態でも動いたものまで存在する。当然これらのことはマネするべきではない。 仕様ゲームキューブのハードウェア仕様については任天堂が公開、詳説している[2]。
本体色
限定販売品
非売品
歴史沿革
苦戦ハードウェアの設計理念がソフトウェアメーカーの支持を集めたものの、発売がPS2に比べて遅すぎたこと、下位機種との互換性を持っていなかったこと、DVDの再生機能を搭載していなかったことなどが響き、参入メーカーはN64より少し増加したものの、発売ソフトは少なく、任天堂の自社ソフトが売上の多くを占める状況となった。 日本ではN64と同様、低年齢層を中心とした広い世代に一定のシェアを獲得したが、一番の顧客である若年層を上手く引き付ける事ができず、据置型ゲーム機の中では日本では2番手、世界的にはXboxにも劣勢を強いられ3番手となっている。 ソフト数こそN64の206タイトルを上回る275タイトル(非売品除く)を記録したものの、本体の売上台数はN64の3分の2程度に留まった。また、ユーザ間で評価の高いゲームも数多く存在するが、マリオやゼルダといった人気タイトルも、大半のユーザーがすでにPS2に流れてしまっていたため、口コミもあまり広まらなかった。ミリオン達成は『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のみで、他は皆ギリギリのところで100万本の壁を超える事ができなかった(ただこのゲームソフトの売り上げの減少は2000年前半から他のハードでも見られ、このことがニンテンドーDSとWiiなどのゲーム層拡大戦略につながっている)。 末期(2006年)に至っては、任天堂自体も諦めてしまったのか、ソフトを一本も発売できない月がしばしば見られ、週間売り上げ台数が4桁台を割ることも珍しくなかった(厳密言うと2005年頃からすでに減少が見られ、DSのヒットにより早期にWiiへ切り替える方針を打ち出していたともいえる)。また、当初2006年4月以降にGCでの発売を予定していたソフトは、Wii専用ソフトに変更(例:『スーパーペーパーマリオ』、『ドンキーコング たるジェットレース』、『アイシールド21』『星のカービィ(仮)』)、またはWiiとGCのマルチ販売へと変更(例:『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』)、あるいは発売中止(例:『ガイスト』)になり、結果として任天堂は2006年4月13日に『大玉』を発売して以降、2006年12月2日のWii発売まで、7ヶ月以上も据え置き機でのゲームを発売しなかった。なお、オンライン限定販売で店頭での販売はされていないGC版ゼルダが、事実上GC最後のソフトとなった。 サードパーティーの動向サードパーティーの中には、コナミ、セガ、バンダイナムコゲームス(旧ナムコ)、カプコン、エレクトロニック・アーツなどのマルチプラットフォーム戦略をとる大手ソフトメーカーがあるため、PS2と重複発売されているタイトルが比較的多い。 その中で、GCの独占タイトルとなったのは、2005年12月に発売された『BLEACH GC 黄昏にまみえる死神』(セガ)が最後であり、以降1年間サードパーティーのソフトはあまり発売されず、発売されたものも全てPS2とのマルチプラットフォームだった。そして2006年7月に発売された『バトルスタジアム D.O.N』(バンダイナムコゲームス)が、サードパーティー最後のソフトとなった。『実況パワフルプロ野球シリーズ』(コナミ)も、2002年7月の9作目以降毎回GCとPS2の両方でリリースしていたが、13作目はPS2のみとなり、GCで発売されたのは2006年5月に発売された『実況パワフルメジャーリーグ』が最後だった。 また、当初GCのみでの発売を決めたソフトが、方針転換してPS2への移植に、あるいはGCでの独占販売からPS2との重複販売へと踏み切ったケースがある。その例として『バイオハザード4』や『テイルズオブシンフォニア』、『ビューティフルジョーシリーズ』、『Killer7』などが挙げられる。しかも多くのタイトルは移植に際してGC版にはない「オマケ要素」が追加されていたため、ファンの間で大きな議論が起こった。 GCの性能はPS2よりも高いため、これらのソフトがPS2に移植される際には、画質や動作の劣化、ロード時間の延長などが避けられない。基本的にハードの限界の問題だが、他にも、それらの移植作業自体が「プログラマ泣かせ」の困難なものであったことを関係者は公式サイトなどで発言している。開発者にとって魅力的なハードウェアでありながら売上が伸びない、というGCの苦悩が引き起こした問題であると言えよう。なお、これらのソフトは、『バイオ4』は後に、PS2版の追加要素を含めたWii版を発売、『シンフォニア』は続編である『ラタトスクの騎士』がWiiで発売された。これらはWiiの販売が好調なことに加えて、GCユーザーへの謝罪の意もこめられている場合があり、『バイオ4』発表時には、ディレクターの三上真司がファミ通で謝罪の言葉を述べている。 Wii発売後のゲームキューブWiiの発売以降、全国のゲーム量販店ではGC本体は瞬く間に姿を消した。現在はGCソフトのみが在庫処分品として売られている場合が多い。しかしWiiはディスク規格は異なっているが、GCと同じ松下(パナソニック)製のディスクドライブを採用しているためにGCとの互換性を持ち、コントローラやメモリーカードなどもそのまま使用することができる(ゲームボーイプレーヤーなど、本体底部に取り付ける周辺機器は使用不可)ことから、Wiiで任天堂の据え置き機に帰ってきた、あるいは初めて触れたユーザーが、GCソフトに触れる機会が増えつつあり、今まで日の目が当たることが無かった良作GCソフトが徐々に再評価されつつある。 その例として、2007年になって『ガチャフォース』、『バイオハザード2』、『バイオハザード3 LAST ESCAPE』、『バイオハザード CODE:Veronica完全版』といったソフトが再版されている。これらは出荷量が少かったために入手困難になっていたことも関係しているが、それぞれのソフトが高評価を得ていることや、Wiiの普及により、GCソフトをプレイできる人が増えたことも原因と言える。また、2008年4月下旬からは、Wiiの本体色に合わせたホワイトのコントローラ「DOL-003(-01)」が新たに発売されている。 WiiはGCのソフトの完全互換を備えているが、オンライン対戦やLAN対戦、ゲームボーイプレーヤーを使っての「GBA,GBC,GBソフトのテレビプレイ」などのため、現在もGCを使用するユーザーも多い。なお、公式でのオンラインサービスの提供はすでに終了しているが、一部ゲームは今でも有志間によって運営されている。 代表としては、2007年3月31日に公式サーバーが閉鎖した、SEGA ファンタシースターオンラインなど WiiのアーキテクチャはGCをベースに、一部機能の追加と動作速度の向上を行なった程度のものとされている。WiiにおいてもGCと同様、IBMのCPUとATIのビデオチップという構成となっている。そのためGCのゲームソフトがそのまま動作する。 『バイオハザード4 Wiiエディション』のヒット以降、カプコンはGC版バイオハザードシリーズの移植版を順次リリースしているほか、任天堂もWiiであそぶセレクションとして、Wiiのコントローラに対応させたリニューアル版を2008年12月より展開予定である。 周辺機器任天堂発売
この他に、NINTENDO64用の「RFモジュレータ」(NUS-003)を流用可能[5]。 互換機「Q」松下電器産業(Panasonic)からは、DVD-Videoの再生も可能な互換機「Q」(SL-GC10)が2001年12月14日に発売された。 Qは独立したDVD/CDプレーヤーとゲームキューブを合体させたもので、「GAME」スイッチを押すとゲームキューブ側が起動するようになっているが、ゲームキューブ上のメニューでDVD/CD用に拡張された項目などは存在しない。また任天堂仕様のデジタル映像出力端子はゲームキューブ側専用で、DVDは汎用のS/コンポジット端子からの出力のみとなっている。この端子はゲームキューブ側の出力と兼用している。任天堂仕様のアナログ出力端子は無い。またDVD側専用の光デジタル音声出力端子がある。電源は内蔵している。底面のサイズが違うため、拡張機器のうちゲームボーイプレーヤーは専用のもの(SH-GB10)を使用する。本体、ゲームボーイプレーヤーともに生産は完了している。 ゲームキューブ自体にも松下の技術が搭載されており、松下はライバルであるソニーにゲーム機で対抗する意図があったものと考えられる。しかし「普通のGCにDVD再生機能が標準搭載されていない」こととPS2の普及もあって、DVD再生機能の搭載は遅きに失した感があり、ほとんど普及しなかった。 他社発売
以下の2つは、非ライセンス商品のため不具合が発生してもサポートを受けられない。
脚注
関連項目ソフト一覧
その他
外部リンク
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